この記事でわかること
- 墓じまいの件数推移
- 墓じまいしないとどうなるのか
- 墓じまいした人の体験談
- 墓じまいの費用について
- 墓じまいのやり方・流れ
お墓を撤去する「墓じまい」の件数が、10年間で70%も増えていることをご存知ですか?
本記事では、実際に墓じまいをした方々の体験談をもとに、彼らがどんな理由で墓じまいを決断し、どんな方法で行ったかなどをご紹介します。
彼らのストーリーから、あなたが墓じまいをする必要があるか考えてみてください。
ぜひ最後まで読んで、あなたにとって最適なお墓の選択肢を見つけてください。
目次
★墓じまいとは?
墓じまいの統計データ
墓じまいの統計データ
- 墓じまいの件数推移
- 墓じまいする人の割合
- 年齢別、都道府県別のランキング
墓じまいの件数推移
墓じまいの件数は年々増加しています。
厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、平成25年度には8万8397件だった墓じまいの件数は、平成30年度には11万5384件と約3万件も増えました。
このペースで増え続ければ、令和10年度には20万件を超えると予測されます。
墓じまいする人の割合
墓じまいをする人は高齢者や子どものいない夫婦が多いです。
日本経済新聞が行った調査では、お墓を持っている人のうち、約4割が「将来的に墓じまいをしたい」と回答しています。
また、日本トレンドリサーチが行った調査では、自分が入ったお墓が「墓じまい」されたらどのように感じるかについて聞いたところ、75.1%が「気にならない」と回答しています。
年齢別、都道府県別のランキング
墓じまいをした人の年齢別の割合は60代が最も多く、次いで70代以上、50代と続きます。
この結果から、高齢者や子どものいない夫婦が墓じまいをする傾向にあることが分かります。
また、墓じまいをした人の都道府県別の割合は東京都が最も多く、次いで神奈川県、埼玉県と続きます。
「日本トレンドリサーチ」が行った調査では、墓じまいをした人の都道府県別割合は以下のようになっています。
- 東京都:14.3%
- 神奈川県:9.6%
- 埼玉県:8.7%
- 大阪府:7.8%
- 千葉県:6.9%
この結果から、首都圏や関西圏などの都市部に住む人が墓じまいをする傾向にあることが分かります。
墓じまいする人が増えている理由
墓じまいする人が増えている理由は、社会情勢の変化によってお墓の維持管理が困難になったことやお墓に対する価値観が多様化したことなどが挙げられます。
墓じまいする人が増えている理由
- 少子化でお墓を継ぐ人が減り、跡継ぎがいなくなるケースが多くなった
- 高齢化でお墓の管理費や維持費の負担が重くなり、体力的にも難しくなった人が増えた
- 都市集中で地方から遠く離れたお墓に参ることが困難になっている
- 終活ブームで自分の死後のことを考える人が増え、子どもや孫にお墓の世話をかけたくないという気持ちが強まった
- 個人主義や多様性の尊重で、自分や家族に合った供養方法を選ぶ人が増え、樹木葬や納骨堂などの新しい形式のお墓に移る人が増えた
★墓じまいしないとどうなる?
★墓じまいをするのはよくない?罰当たり?不幸・体調不良になる?
★墓じまいした人の体験談まとめ
★墓じまいの費用相場・補助金について
★墓じまいの方法・やり方・手順・流れ
★墓じまい後のご遺骨の供養方法(納め先の種類と選び方)
★墓じまい代行の選び方
まとめ
本記事のまとめ
- 墓じまいの件数は平成25年度から平成30年度で約3万件も増加した
- 墓じまいにはトラブルも多く発生しており、事前に親族やお寺とよく話し合うことが大切である
近年、墓じまいの件数が増加傾向にあるのは、以下のような理由が考えられます。
- お墓の管理費や維持費の負担が重くなった
- 親族やお寺との関係が希薄になった
- 子供や孫にお墓の世話をかけたくない
- 維持が楽な納骨堂や樹木葬などの選択肢が増えた
しかし、墓じまいにはトラブルも多く発生しているため、墓じまいをする際には、事前に親族やお寺とよく話し合い、契約内容や費用を確認することが大切です。